サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2024.09.24

成功に近道はない

失敗をしたら、その原因を突き詰めて、同じ失敗を繰り返さない組織を作り上げることが、
成功への礎となります。これを言葉にするのは簡単ですが、実際に実行するのは決して容易
ではありません。しかし、どんな言い訳も無用です。私たちは、その困難な道を歩み続けな
ければならないのです。

失敗は誰にでもあります。それを恐れていては何も始まりません。大切なのは、失敗を突き
詰める勇気です。私たちの社会は、自分にも他人にも失敗の原因を突き詰めない条件を作っ
てしまっている気がします。

苦しいときに、上を向いて歩きたいものです。致命傷にならない限り、必ず、次があります。
失敗を糧にして、それをどう次に活かしていくかです。私自身、何度も失敗を経験し、その度
に反省し、改善を重ねてきました。時には、失敗が重なることで、心が折れそうになることも
ありましたが、その中で学んだことは、「成功に至るまでのプロセスには近道がない」という
ことです。

失敗をもうこれ以上繰り返したくないと本気で思えることが、次のステップの必死さに繋がる
のであると感じています。

例えば、AI事業を進める中で、膨大なデータを集め、学習を進めてきました。最初は、膨大な
量の情報があればそれでうまくいくと思っていましたが、実際には、それらのデータをきちん
と整理し、良質な情報を取捨選択することが重要だと気づかされました。情報を精査し、整理
する手間を惜しんでしまえば、その後に待っているのは、失敗という結果です。

同じように、組織やチーム作りにおいても、失敗をどう反省し、改善していくかが成功の鍵で
す。失敗から学ばなければ、ただの後退です。

しかし、そこから原因を見つけ、組織全体で改善に向けて取り組めば、それは大きな前進とな
ります。どんなに小さなステップでも、失敗を糧にして進むことで、やがて大きな成功に繋が
ります。

「言い訳は無用」

私もこの言葉を胸に刻み、これからも挑戦し続けます。失敗を恐れず、その原因を突き詰め、
次に活かすことで、組織やチームをさらに強くしていきましょう。

2024.09.19

質を高めたければ、量をこなせ

AI事業を推進していると、改めて「量がものをいう」ことを強く感じます。AIの学習におい
て、膨大なデータや情報は不可欠であり、それがAIの精度を左右するのは事実です。
しかし、その「量」もただ多ければ良いわけではありません。質の高い成果を生み出すには、
目的に合った良質なデータが必要です。

例えば、AIに火災を検知させるための学習データを用意する場合、焚火の映像だけを大量に学
習させてしまうと、住宅火災を正確に検知できない可能性があります。同じ「火」であって
も、焚火と住宅火災では背景や状況が異なるため、それを区別するためのデータが必要です。
AIが正しく判断するためには、データの整理整頓が不可欠であり、適切なデータを大量に提供
することで、より精度の高い結果が得られるのです。

これは人間の学習にも通じる部分があります。良質な情報に絞り込み、それを反復して量をこ
なすことで、実力が着実に向上します。近道や効率化をうたう手法が多く目に付きますが、実
際には、質を上げるための最も効果的な手段は、目的に合った情報を反復し続けることです。
ツールによって時間を短縮することはできても、道そのものが短くなることはありません。

結局のところ、質を向上させたいならば、まずは量をこなす覚悟が必要なのです。整理された
情報を大量にこなし、繰り返し反復することでこそ、真の成長が得られるのだと思います。

2024.09.12

世界最高のピアニストと共に感じた節目

なんだか最近、人生の節目を感じています。この歳になっても「まだ節目?」という声が聞こ
えてきそうですが、それでも不思議な感覚に包まれています。先日、無性にあるピアニストの
音楽が聴きたくなり、ネットで彼の曲を探していました。そのピアニストの名前は、加古隆さ
ん。ご存知の方も多いかもしれませんが、NHKの「映像の世紀」や数々のCM・映画音楽を手
掛けてきた、まさに日本が誇る偉大な音楽家です。フランスで活動をされていた当時は、「フ
ランスで聴くことのできる最高のピアニスト」と称されていました。

実は、30年前、私は音楽の仕事に携わっており、加古隆さんのマネージャーのような役割をし
ていた時期がありました。彼の代表作「ポエジー」を聴くと、きっと多くの方が「ああ、この
曲知ってる」と思い出すでしょう。その優しくも力強い音色は、誰しも一度は耳にしたことが
あるはずです。

先日、30年ぶりに彼の曲をコンサートホールで聴きました。改めて彼のピアノ演奏を聴いた
瞬間、心の深い部分に触れるような音色が私の中に響きました。ほんの少しピアノに触れただ
けで、加古さんの音色が心の琴線に触れ、思わず涙がこぼれそうになりました。言葉では表現
できないほどの心の安らぎがそこにはありました。

今思うと、加古隆さんは私にとって、やはり「世界最高のピアニスト」なのです。彼の音楽と
出会えたこと、そしてその音色に再び触れられたことで、私にとって一つの区切りを付けられ
たように感じました。

人生の節目は、いつも予期せぬ瞬間に訪れるものです。加古さんの音楽を通して、私は再び心
の奥底から満たされる感覚を味わいました。

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