サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
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2021.12.21

富士山からの景色

私は登山の趣味は無いので、
本当の富士山の頂上からの景色は観たことがありません。
ただ、富士山は、新幹線や飛行機から見ることができ、
コロナ前までは出張族だった私にはある意味身近に感じる山となりました。

SNSを見れば、富士山を見るだけではなく、
登った気になるのも容易でしょう。
しかしながら、あらゆることで、その気になりがちな今の情報過多時代は
色々なことが身近に感じるようになりすぎているかもしれません。

大昔は、富士山を見て
「すごく大きい、とっても雄大で遠くにある」山として多くの人が感じていても、
もし仮に「富士山に登ってみよう」などと考えて実行するような人がいたら、
それは結構な冒険で、命がけの行為だったろうと思います。
「できるはずがない」、「やめておけ」と
周りの人は冒険者を諫めようとしたことでしょう。
いつの時代にも変わり者はいて、
なぜか富士山の頂上を目指して登り始める人がいます。
理由は人それぞれだと思いますが、一念発起して
命がけの山登りを始めた人は、最後まで強い意志で
目標を達成したいと思うでしょう。

勝手な想像ですが、二合目、三合目と登るにつれて、
「自分には、できない」という言い訳を探す人ではなく、
どうしたら先に進めるのかを考える人に絞り込まれていくだろうと思います。
そして彼らは五合目を超える頃になれば、
本当に自分の夢が実現できると心弾ませることでしょう。

SNSであらぬ噂をするような人は、富士山の麓にいて
山に登ろうともせずに噂話をしたり、
できない言い訳を一生懸命に説明している人に
どこか似ているような気がします。
大きな山を前に、努力をしようともしないで、諦めてしまいます。

社会は、富士山に登らず、麓で噂話をする人が圧倒的に多いです。
その噂に弱い人を利用するビジネスも多くあります。

どんな社会においても「成功者」と言われる人は、ほんの一握りです。
大事なことはこの成功者の欠点をクローズアップすることではなく、
成功者のチャレンジをしたプロセスやマインドをリスペクトして、
第二、第三のチャレンジャーを作り出すことです。
そのような人を社会は伝記として受け継いできました。

これが、より良い社会を生み出すことになると思います。
SNSがそれを後押しする成熟した社会に変わっていくことを望みます。

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