24時間365日、 あなたに代わって見守るAIの力
AIは、どこまで「現場の安全」を支えられるのか
ChatGPTに代表される生成AIの進化が注目を集めるなか、防犯・防災の現場でも、AIをどのように活用できるのかという関心が高まっています。
皆さまは、「AIによる防犯アシスト」と聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
AIがカメラ映像を見続け、人に代わって異常を見つけてくれる。そんな未来を思い描く方も多いかもしれません。
一方で、防犯や防災の要となる画像解析AIは、実際の現場で24時間365日、安定して稼働し続ける必要があります。
天候、時間帯、照明、人物の動き、周辺環境。現場には常にさまざまな変化があり、AIにとっても決して簡単な環境ではありません。
だからこそ、AIを単なる「監視装置」ではなく、
人の負担を減らし、現場の安全を支える
「アシスト役」として活用することが重要です。
今回は、私たちが取り組んでいる画像解析AIの具体的な活用事例として、太陽光発電施設における防犯対策をご紹介します。
人の目に頼らない、24時間365日の見守り
これまで防犯カメラは、事件や事故が起きた後に映像を確認するための「記録」として使われることが一般的でした。
あるいは、人がモニターを見ながら、異常がないかを確認するためのものでもありました。
しかし、人が24時間365日、画面に張り付き、高い集中力を維持しながら監視を続けることは、現実的には困難です。人員面でも、コスト面でも、大きな負担がかかります。
夜間や休日を含め、常に目を配り続けなければならない。
広い敷地を、人の巡回だけで守り続ける必要がある。
こうした「見続けること」そのものの負担を軽減するために、AIによる映像解析が役立ちます。
AIは、休むことなく映像を確認し続け、侵入や確認が必要な動きなど、通常とは異なる変化を捉えるための補助を行います。
すべてを人の目だけで追い続けるのではなく、AIが確認のきっかけをつくり、人が必要な場面に集中する。これが、私たちが考える「AIによる防犯アシスト」です。
太陽光発電施設を守る、AIガードマン® for Solar System
この仕組みを具体化した事例の一つが、先日発表したENEOSリニューアブル・エナジー様の太陽光発電施設への導入プロジェクトです。
近年、全国の太陽光発電施設では、金属ケーブルの盗難被害が相次いでいます。広大で無人になりやすい施設では、異常の早期把握と迅速な対応が、安定運用のための重要な課題となっています。
こうした施設向けに提供しているのが、AIによる映像解析を活用した金属ケーブル盗難対策サービス、「AIガードマン® for Solar System」です。
PTZカメラによる「自動巡視」と、
AIによる二段階の確認を組み合わせ、
広い敷地を効率的に見守ります。
1台のPTZカメラで、広範囲を効率的に見守る
1台のPTZカメラで半径約500mを目安にカバーし、設定した巡視ルートに沿って自動で周辺を確認します。広大な敷地でも、必要なカメラ台数を抑えながら、日常的な監視業務の効率化を支援します。
ズームを活用した、二段階の確認
遠方で侵入や確認が必要な動きを捉えた場合は、対象付近を自動でズームし、より詳細な映像をAIが再解析します。広域監視時の映像だけでは確認しにくい対象についても、ズーム後の映像を用いて確認したうえで、通知の要否をAIが判断します。
誤検知や見落としの低減に配慮
風で揺れる草木や動物など、屋外監視で起こりやすい誤検知に配慮しながら、確認が必要な場面を捉えやすくします。AIによる映像解析とカメラ制御を組み合わせることで、効率的で安定した監視運用を支援します。
再生可能エネルギーを支える、見守りの技術へ
再生可能エネルギーは、日本の未来を支える大切なインフラです。その安定運用を盗難リスクから守ることは、私たちのAI映像解析技術が果たすべき重要な役割の一つだと考えています。
人がすべてを見続けなくても、必要な場面を把握し、適切に対応できる環境をつくる。
現場の負担をできるだけ抑えながら、施設を利用する方々や地域の皆さまに、より大きな安心を届ける。
AIが見守りを支え、
人が本当に必要な判断と対応に集中できる。
それが、私たちが目指す安全のあり方です。
アースアイズはこれからも、社会の安全パートナーとして、現場で役立つ技術を磨き続けてまいります。
今後もこの「AI解説シリーズ」を通じて、皆さまのビジネスや暮らしに役立つAIの最前線をお届けしていきます。どうぞご期待ください。


