サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
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2020.11.02

さぁ 早慶決戦だ 伝統の血

1988年 石井連蔵監督は、早稲田の第14代監督として26年ぶりに再就任しました。私は大学2年の冬、3年に進級する年です。
石井連蔵監督のその厳しい練習は、当時の私たちにも語り継がれていました。炎のような鋭いノックの嵐で、それを受ける選手が、じりじりと後ろに下がってしまう。それを追い詰めるように監督は一歩一歩、前に出る。そのうちに、ノックをしながら、グランドを一周してしまった(笑)とか、、、練習中に42.195キロを走らされた。。。とか、その伝説には、尾ひれ背びれが付いているとは思われますが、とにかく伝説中の伝説の監督です。
その人が、低迷する早稲田の切り札として26年ぶりに再就任されることになりました。

石井連蔵さんが監督になられるときは、確か、雨か雪か? が降っていて、東伏見の食堂で石井連蔵さんを迎えることになったと記憶しています。私たち選手は、その伝説の人のお話を興味半分、恐怖半分で席について待っていました。当時、OBの話はとにかく長く、前監督のお話もとても長かった(笑)ので、選手はその部分でも覚悟をして待ち構えていました。
石井連蔵監督は、現れるとお話をし始めました。
その姿は、大柄なお姿とは裏腹に、控えめで我々に気を遣っているようにも見えました。
ただ、その言葉は、はっきりと伝わりました。
『君たちには、早稲田の血が流れているんだ。私にも、君たちにも。同じ血が流れているんだ』
早稲田の血という言葉を意味はすぐには把握しづらい言葉でしたが、勢いは理解でき、頷いていたのを覚えています。新監督のお話は良い意味で期待を裏切り、ほんの数分でした。
後に石井連蔵監督が、TVのインタビューに応えている映像を観ました
聞き手の人が、『昔の選手と今の時代の選手は、やはり違いますか?』という質問に対して
『今も昔も変わっていませんね。それぞれ伝統の血が流れている。いつの時代でも流れている。早稲田もやはり、早稲田の血が流れているのです』と応えています
さらに聞き手の『早稲田の血とは何ですか?』という質問に対して
『やはり、一生懸命に野球をやろうじゃないかと。真剣にやる人だけが持てる特権は、分厚い壁なのですよね。それを自分の力で破っていこうと。それが早稲田の野球だし、もし仮に監督に仕事があるのであれば、そのような壁を作る環境の整えてあげることが監督の仕事です。』と応えていらっしゃいました。
早稲田の血を引き継ぐ、私の同期の小宮山監督が、この秋、負けなしの早稲田と負けなしの慶応で優勝を競い合います。
私たちの血も湧かしてほしいと思います。
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