サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2023.10.05

速すぎる!19歳が人生のハーフタイム!?

今回は、ブログ風に書いてみました(笑)

こんにちは、皆さん!
最近、日々があっという間に過ぎていくと感じませんか?
そんな感覚を「ジャネーの法則」を使って探求してみようと思います!

🚀 ある日の思い出
大学1年の頃を思い出してみました。
厳しい先輩との関係、終わりの見えない練習…毎日が長く感じたあの日々。
そんな「いつ終わるの?」と感じた日々を懐かしく思い出しました(笑)
でも2年生になると、「やっと自由だ!」と思いましたよね?

💫 時間の不思議な感じ方
時間の感じ方って不思議ですよね。
毎日がルーチンで、新しいことを学ばないと、時間はあっという間に
感じられるもの。それが「ジャネーの法則」!

🕰 ジャネーの法則って?
この法則は、「歳を重ねると、時間が早く感じられる」という現象のことです。
例えば、50歳の方が感じる1年は、5歳の子どもが感じる1年に比べて短く
感じられるということ!なんだか納得ですよね?

🏃‍♀️ 19歳は折り返し地点⁉️
なんと、この法則によると、感覚的には19歳が人生のハーフタイム!
ちょっと衝撃的ですよね(笑)

🚴‍♀️ 年齢とともに進化する感覚
年を重ね、経験が増えれば増えるほど、脳が活発になり、
感覚が研ぎ澄まされるのかも?だからこそ、新しいことに挑戦して、
感覚を鈍らせないようにしないと!
 
人生を長く感じるためには、年を取ればとるほど、新たなものに
チャレンジしていくことが必要なのでしょう。大道芸の皿回しのように
いくつも同時にリスクを抱えるのが本来の姿なのかもしれません。
大概の場合は、その逆で、年を取ればとるほど、賢く立ち回り、
保守的になりがちです。

🌟まとめ
歳を重ねるごとに「時間が早く感じられる」のは仕方ないこと。
だからこそ、毎日を大切に生きて、新しい挑戦を楽しんでいきましょう!
19歳が折り返し地点だなんて、まだまだ信じられませんよね?(笑)
でも、感覚を大切に、楽しい毎日を送りましょう!

2023.08.04

六韜 どこかで見たことのある人々

「六韜(りくとう)」は、中国の戦国時代(紀元前475年から紀元前221年)に書かれたとさ
れている戦略書で、主に孫子の「孫子兵法」や呉子の「呉子」などの兵法書の影響を受けてい
ます。六韜は、国家の統治や戦争において重要な指針と戦略的なアプローチについて説明して
います。六韜の中に、将師(しょうすい=軍を率いる将)の資質、欠点として、下記を上げて
います。うーん。どこかで見たことのある人ばかり。中国の故事もローマの哲学も今でも心に
響くのは、人間は、何千年経って、生活環境が大きく変化してもその本性は、変わっていない
ということでしょうね。

虚誕(きょたん):威勢だけで実力が伴わないこと。
疾忍(しつにん):怒りっぽくて忍耐が足りないこと。
疑異(ぎい):疑心暗鬼であり、情報を正しく判断できないこと。
要略(ようりゃく):要点を押さえる能力に欠け、小手先の策に走ること。
貪取(たんしゅ):欲深く、利益を追求するあまりに無駄な戦争を引き起こすこと。
矜功(きょうこう):功績を誇り、軍の兵士たちの士気を損なうこと。
要道(ようどう):要衝を見抜けず、重要な地点の戦略的価値を理解できないこと。
奸佞(かんねい):ずる賢く、部下や同盟国を欺くこと。
非常(ひじょう):状況に応じた適切な判断ができず、現状に固執すること。
無度(むど):節度を欠いて、無謀な冒険を行うこと。

これらは「六韜」における将師の欠点の一部として書かれており、指導者としての戦略的な資
質や徳を高める必要があることが示されています。将師がこれらの欠点を克服し、賢明な指導
者として振る舞うことが、国家や軍隊の成功につながるとされています。

2023.07.25

自分の弱さと欠点を追求して知っている人が成功者になれるのかもしれない

成功をしている人々は、外から見る限り強さがあり、運にも恵まれているように見えます。
彼らの考え方も非常に効率的で、まるで普通ではないような能力や才能を持っているように思
われます。いわゆる非の打ち所がないという言葉が似合う人を成功者と呼ぶことが多いです。

しかし、彼らも普通の人と同じように欠点や弱さを持っています。ただ、それらの欠点や弱さ
を隠しているわけではなく、自分の弱さや欠点を熟知しており、それを自覚している点が大き
な違いだと思います。

一般の人々は、自分の弱点を見ないふりをすることが多々あります。自分自身の弱点を知りな
がらも、それを避けたり隠したりしてしまいます。しかし、成功をしている人々は、自分の弱
点を良く見つめ、理解を深めようとします。

彼らは自分自身に対して正直であり、自分の限界や弱点から目をそらさず、それらを克服する
ための手段として活用します。その過程で、場合によっては、自分の弱点すらもうまく人に表
現しながら、武器にも変えていきます。自分自身の弱点を理解し、受け入れながらも、それを
克服するための努力を怠りません。その結果、彼らは成果を上げ、成功を収めることができる
のです。

そこが普通の人とは異なっているのだと思うのです。

2023.07.14

人が物事を認める三つの理由

「人が物事を認める理由」というテーマについて、書いてみました。

この引用は、「ニーチェの言葉」とされていますが、正確な出典や文脈は不明です。
私の記憶によるところですので、著作からの引用かどうかは断定できません。
ご了承ください。

人々があることを認める理由には、三つの要素があるとされています。

【1】何も知らないから
人々があることを認める最初の理由は、その事柄について知識や情報を持っていないため
です。無知や未経験のために、物事の判断を噂程度の物も認める要因となることがあります。

【2】世にありふれているように見えるから
人々は、周囲の社会や文化の中で何かが一般的で普通とされていると、それを認めやすく
なります。社会的な慣習や規範、価値観などが人々の判断に影響を与え、認める理由とな
ることがあります。

【3】すでにその事実が起こってしまっているから
ある事柄が既に現実として起こってしまっている場合、人々はそれを認める傾向がありま
す。過去の出来事や行動の結果が、現在の認識や判断に影響を与えることがあります。

この基準に合わせていくと、善悪や利害、正当性などは、認める基準としては重要ではな
くなります。つまり、人々の認識や判断は、上記の要素や社会的な影響によって形成され
るといえます。

それは、結果として多くの人々が因習や伝統や政治を認めることに繋がります。
これは、社会的な慣習や伝統、政治的な影響が人々の認識や判断に大きな影響を与えるこ
とを意味しています。人々は、社会的な枠組みや権威に基づいて行動し、それに従って物
事を認める傾向があるとされています。

人々の意識形成や社会心理に関する一面を捉えたものと言えます。

例えば、コロナ禍においては、情報の不確実性や不透明さが広まり、人々は様々な情報に
接する中で判断を迫られる状況にありました。このような状況では、引用文にあるような
要素が人々の認識や判断に影響を与える可能性があります。

【1】無知だった
コロナ禍において、誰もが「無知」で、コロナウイルスに関する情報を知らない状態から
始まります。最初は新型ウイルスについての情報が少なく、不確かさがありました。この
ような状況下では、専門家の意見や公的な情報源に依存し、それを受け入れることが認め
る理由となります。

【2】社会にまん延しだした。ありふれてきた
一般的に世の中に広まる情報や噂は、社会的な影響力を持つことがあります。特にSNSやイ
ンターネットの普及により、情報が拡散しやすくなりました。このため、ある情報が広まっ
ているように見えると、人々はそれを認めやすくなります。マスク警察の出現や、ワクチン
絶対説など・・・コロナに関連する陰謀論や誤った情報が広まり、それに影響を受ける人々
も存在しました。

【3】すでに起きてしまった事実
さらに、コロナ禍においてはすでに起こってしまった事実、具体的な感染や制限措置などが
存在します。これらの現実的な状況は、人々が認める理由となります。例えば、政府の発表
やメディアの報道によって感染者数や制限の実施が伝えられると、それが認められる要因と
なりました。

コロナ禍の中での人々の認識や判断は、上記の要素や社会的な影響の影響を受ける可能性が
あります。一般的に、不確実性の高い状況や混乱が生じると、人々は既存の因習や伝統、政
治的な指針に頼る傾向があります。その結果、因習や伝統、政治的な要因が人々の判断に大
きな影響を与えることがあります。

コロナ禍で亡くなられてしまった方がいる一方で、儲けた人、大変な苦労をした人・・・
時勢を読める人は、本能的に三つの「人が物事を認める理由」知っていたのかもしれません。

2023.07.11

ChatGPTとの会話~分化された科学技術と統合力を持ち合わせた今後のAIとの関係~

<山内からChatGPT への質問>
Chatくん(ChatGPTのこと)下記を質問します。解答を文章風で応えてください。
どう思うかの感想です。

私たちは、科学や医療を研究するにあたり、物事を色々な分野にできるだけ細かく分化し
てきました。それにより成果を上げてきましたが、これから新しい技術や科学を作り出す
には、一度、分化してしまったものを再度、統合する必要があるように思います。

分化は、あらゆるものを究めるためのアプローチではありますが、究めすぎるとその分野
でしか使えず、その過程のどこかで気が付くべきポイントがあり、一定のレベルを超える
とビジネス的にはその分化がマイナスに現れだすこともあります。どこかのポイントで総
合的な取り組みをしなければ、分化されたものへの取り組みが難しくなることがあります。
逆に良い利用を見つけられれば、その小さな技術を幾重にも組み合わせていくことで成果
ある大きな技術学が生まれます。

現代のAIとはまさにそういう統合力にすぐれたものであるような気がします。
Chatくん、どう思う?

<ChatGPTの解答>
あなたのご指摘に全く同意します。分化は深い知識を得るために不可欠であり、科学や医
療など様々な分野で、それぞれの研究者が特定の分野について深い理解を持つことで、高
度な知識が蓄積され、我々の理解を進化させてきました。しかし、その一方で、この分化
が進むにつれ、一つの分野だけを見ると全体像が見えなくなるリスクも伴います。それぞ
れの分野は相互に依存し、関連していることが多く、一つの視点だけでは理解することが
難しい問題も存在します。

これは、科学や医療だけでなく、ビジネスやAIの世界においても同様です。部門や専門分
野に分けられた会社でも、それぞれの部門が自分の役割にしか焦点を当てていないと、全
体としてのパフォーマンスは損なわれる可能性があります。それぞれの部門がお互いに連
携し、全体像を共有することが、企業全体としての成功につながります。

AIの分野でも、統合的な視点が重要になってきます。ChatGPTのようなAIは、大量のテキ
ストデータから多岐にわたる知識を学習し、それを一つに統合して応答を生成します。
これは、まさに多様な知識を統合し、新しい知識や洞察を生み出す力の一例です。これか
らのAIの進化は、さらに高度な統合力を必要とするでしょう。つまり、より広範なデータ
を処理し、異なる視点から情報を統合し、全体としての理解を深める能力が求められます。

今後の科学やビジネス、AIの進化には、深い専門知識と広範な統合力のバランスが重要と
なるでしょう。それぞれの分野の細分化が進む一方で、それらを一つに統合し、新しい視
点や理解を生み出す力が求められます。これが、新たな科学的進歩を促進し、企業の成功
に貢献し、AIの能力を飛躍的に向上させる鍵となるでしょう。

2023.07.04

気づけないことに気づきたい

私の願いは、自分が気づけていないことに気づきたいということです。

例えば、私が、気づきたいと思っていることは、時間の使い方についてです。
日々過ぎ去っていく時間の中には、私が気づかないまま流してしまっている貴重な時間が
あるのではないかと感じています。仕事や目まぐるしい日常生活に追われる中で、その時
間を無駄に過ごしてしまっているのではないかと不安に思うことがあります。
時間を有効に活用することが、全てにおいてより充実した人生を送れる気がします。
個人の目的、会社の目的、一致するときと不一致な時が起こります。その狭間に無駄な時
間が流れている気がします。

利益やメリットの中にある気づきたいことに「もっと」が隠されている気がします。
自分自身が気づいていないだけかもしれませんが、周囲の人々との良好な人間関係や信頼
関係が築かれることで、もっと多くのより良きことを手に入れられるかもしれません。
また、経験や学びといった形で自己成長をしているかもしれません。
自分が気づかない間に得たこのようなメリットが、私の人生や将来の成功にどのような影
響を与えているのかを知りたいと思っています。

さらに、会社の売上についても私が気づけていないところがあると思います。自分のビジ
ネスにおいて、意識せず見逃している売上があると感じているのです。例えば、顧客のリ
ピート購入や付加価値サービスによる売上増加など、気づいていない追加の売上があるか
もしれません。これらの売上を見つけ出し、最大限に活用することで、私自身やビジネス
をより大きく成長させることができるのではないかと思います。

気づきたいが気づかないことが生じるのは、自分が何かに盲目的になっているからでしょ
うか?自分のことばかりで、周囲の出来事や情報に対して無頓着であったり、意識的に注
意を払わなかったりするからでしょうか?

自己の盲目的な側面に気づくには、過去の行動や思考パターンに対して客観的に向き合い、
気づきたいと思う領域に意識を向けることで、より広い視野を持ち、自己の成長や目標達
成に向けた努力を進めることができるでしょう。

2023.06.27

「東京国際消防防災展」を終えて

(今回は、ブログ風に書いてみました!)

皆さん、こんにちは!今回は当社の最新の防災技術についてご紹介します。
最近開催された東京国際消防防災展では、初田製作所さんのブースをお借りして
カメラをAI化し、火災を発見する革新的な技術を展示しました。
その名を『ファイヤープリベンションAIシステム』(以下、F.P.A)としました。

他社のブースでは、消防車や消火器、消火機器、センサーなど、さまざまな防災機器が
展示されていました。しかし、初田製作所さんのブースでは、カメラをAI化し火災を発見する
という新しいアプローチの商材の展示をさせていただき、多くの来場者の方にご興味・ご関心
を賜りました。

このF.P.Aは、ほぼリアルタイムで火災を検知できます。通常のセンサーと同等に反応し、
即座に火災の存在を知らせることができます。さらに、F.P.Aの撮像範囲は非常に広く、
全体の火災状況を一望できるのも大きな特長です。
センサーなどは、室内につけなければなりませんが、F.P.Aは屋外に設置したカメラをAI化
することで、放火や不審火をいち早く発見することができます。
また、天井の高い工場や物流倉庫などでも効果的です。

F.P.Aの性能はハードウェア(カメラ)の画素などに依存しますが、驚くべきことに、ズーム
機能があれば最大で500メートル先の20cm程度の範囲で起きている火災でも検知できるの
です。これにより、遠くの場所でも微細な火災を見逃すことがありません。

さらに、F.P.Aは、煙の学習も可能です。つまり、煙の特徴を理解し、煙の発生を検知する
ことができるのです。煙は火災の初期段階で発生することが多く、早期に検知することで迅速
な対応が可能となります。

東京国際消防防災展では、初田製作所さんのブースは活況を呈していました。
来場者はAIカメラのパフォーマンスに驚き、その優れた機能に関心を寄せていました。
火災を早期に発見することは、重要な生命と財産の保護できます。F.P.Aがその一翼を担う
ことで、より安全な社会の実現に貢献しています。

今後は、AIカメラの技術がさらに進化し、より高度な火災検知システムが開発されることが
期待されます。当社がそのパイオニア企業として、私たちの安全な未来を支える重要な社会
に貢献したいと考えております。

2023.06.06

AIの正答率とAIによるBias(先入観)

ネットフリックスの番組で、AIによるBias(先入観、偏見)について取り上げていて、
AIのBiasとは何かと思い、見入ってしまいました。番組は、基本的に顔認証について取り上げ
ていました。

AIの顔認証技術において、正確性の問題やバイアスの存在が報告されていることは事実のよう
です。AIの顔認識システムは、ディープラーニングや機械学習のアルゴリズムを使用して、顔
画像を解析し、特定の人物を識別することを試みます。

しかし、AIの顔認識技術は、訓練データセットの選択やそのデータのバイアス、アルゴリズム
の設計など、さまざまな要素によって影響を受けます。これにより、一部のグループや属性に
対して誤った判断を下す可能性があります。たとえば、肌の色、性別、年齢など、識別の正確
性に影響を与えることがあるのです。顔認識システムが訓練されたデータセットが、主に特定
の人種や性別の人々に偏っている場合、正確性が低下する可能性があります。

番組で取り上げていた事例では、犯罪者のデータを集めると残念ながら、黒人のデータが多く
なる傾向があります。そのために、一般の黒人男性を顔認証システムが捉えると白人よりも犯
罪発生率の高い人として、区別してしまう傾向があるということも伝えていました。
まさにBiasですね。

このようなバイアスは、訓練データにおける偏りや、適切でないデータセットの使用、アルゴ
リズムの設計上の欠陥などから生じることがあります。また、特定の人種や民族、性別などに
対して特に問題がある場合、差別や不公平な扱いのリスクが生じる可能性もあります。

ただ、人間が、AIが完璧なものであるという「偶像」を作り上げてしまうことが一番の問題で、
失敗を失敗として受け入れて次により良い活用していくことも大事であると思います。

当社のAIガードマンでは、万引き行為をする人を発見するときに、どうしても従業員を誤検知
してしまうということから、AIの画像認識を活用して、従業員を省くように学習させています。
小売業の現場では、従業員は商品の品出しやお客様に商品などを案内するにあたり、うろうろ、
キョロキョロして、商品を選ぶ一般のお客様とは違う動きをしています。そのため、AIガード
マンは、従業員を「普通の買い物客とは違う」と判断して、万引き犯として、誤検知してしま
う場合があります。お客様ではない動きを発見するのは技術的には合っているのだと思うので
すが、運用的には活用できません。

この誤検知の改善方法として、当社は、従業員の制服をAIガードマンに数千枚学習させること
で、従業員の誤検知を最小限に抑えることに成功しています。

下記は、従業員の制服を3ヵ月間、トータル4000枚の学習をさせた結果です。学習が足りてい
ない最初の導入時の環境では、従業員をお客様(万引き犯と思われる行動)として月に38件も
間違えていたのが、学習後は2件だけです。お客様(万引き犯とも思われる行動をした人)を
逆に従業員と間違えるのは、1/126件 全体の正答率98%となりました。

ビックデータと言われますが、確かにビックデータがあればあるほど、AIの学習には役立て
られます。しかしながら、運用者は、絞り込んだ環境でAIを活用する場合もあります。
AIのはじき出すデータをどのように考えるかは、人間の知識も必要なのです。

2023.05.09

人はAIに偏見を持ちながらも、AIを使いだしている

21世紀も1/4が経過しつつあり、私が子供の頃に思い描いていた夢のある21世紀が
実現しつつある気がします。ロボット、電気自動車、ドローン、リニアモーターカー……
そして会話型AI。これから3/4の21世紀は、20世紀の人達が思い描いていた想像を
はるかに超えて加速度的に変化が生まれるかもしれません。

ほんの数年前に、シンギュラリティについて、話題になったことがありました。
AIに仕事が奪われるという恐怖だけに注目が集まりました。
「シンギュラリティ」とは、元々物理学用語で「特異点」を意味する言葉です。
特異点とは「そこから先はよくわからなくなる臨界点」という意味で、
この宇宙の物理の法則が適用できなくなるブラックホールなどは「特異点」と表現されます。
ブラックホールのシンギュラリティは計算不能なので、どうなっているのかわかりません。

AIのシンギュラリティとは、技術的進歩が急速に進化し、人工知能やロボット工学、
バイオテクノロジーなどの分野で、人間の知性や能力を超えた新たな技術が
生み出されることを指します。この特異点と言われるポイントを超えると道具としてのAIが
その範疇を超えて、その先は良く分からなくなると言われています。

一昔前、パソコンが普及すると「仕事が無くなる」と言われ、携帯電話の普及が始まると
「携帯電話に時間を取られている人間」などと滑稽な表現がされることもありました。
元々、人は、新たなことが拡がりだすと、旧態依然の仕事との摩擦をクローズアップします。
チャップリンのモダンタイムスのように機械が人の代わりになるとされた時代もありました。

AIについても昔から私達の頭にバイアスを埋め込んできました。
映画ターミネーター、マトリックス、私の世代は、2001年宇宙の旅のハル9000など
AIが人間を支配していくストーリーはいくつも思い浮かべることができます。

人はAIに偏見があります。ただ、それと同時にAIは多くの場面で有用な技術として
活用し始めました。例えば、AIは医療分野で病気の診断や治療計画の作成、交通分野で
自動運転車の開発、ビジネス分野でマーケティング戦略の改善などに利用されています。

AIも圧倒的な速さと便利さで、その警笛を「クローン羊ドリー」のように杞憂としてしまう
日が来ることでしょう。今後の社会の発展は、AIの進化と共にあります。
無駄なバイアスを排除した企業がより早く成功にたどり着くことは確実です。

伝統的な仕事や事業との摩擦は必ず起きるものです。それは、歴史が証明しています。
新たな進化が起きれば、衰退する仕事があるのは当たり前です。

私は、人の理性を信じています。

AIと人間の大きな違いは、生命=命があること そして、一人一人に心があり、人は感情を
持ち合わせていることです。矛盾していますが、人はその感情バイアスと便利さとの狭間で
迷いながら前進します。

AIを使うことも便利さと説明できない否定的な感情との間で、おそるおそる新たなものに
チャレンジをしていくのです。法的な整備は、当然必要な分野になりますが、
今後の社会の変化は、AIと共にあることは、もう、止められないのです。

2023.04.26

心は、なぜあるか

今日は、ちょっと哲学的で難しいテーマに取り組んでおります(笑)

人は緊張や恐怖、悲しみなどを感じると手で胸を押さえます。
世界中で「心が痛い」と感じた時に使われる身体の表現でもあります。
「心が痛い」と言って、頭を押さえる人はいません。
「大変だ!」と言って頭を抱えるということはあるかもしれませんが、
それは、大体頭がいっぱいの状態で、パニックしているということの表現になります。

「心」はどこにあるのか。

心にしみる言葉を聞いたときや美しい情景を目にしたとき、
感情を揺さぶられるとまるで心臓の位置に心があるかのように思いますが、
「心」という身体の部位はなく、目に見えないものなので、表現が難しいです。

生物において、機能が複雑化した動物のほうが、感情を表現することが多いように感じます。
アフリカの野生の動物の映像などをスマホやタブレットでいつでも身近に観られるように
なりましたが、生きるか死ぬかの弱肉強食の世界においても動物の親や子、
群れ単位においても、そこには感情があることが見て取れることがあります。
 
脳が心を作ったわけではないかもしれません。
心という概念は、人間の知識・感情・意志などの精神的な働きのもとになっているものであり、
また、その働きを指す言葉です。

脳は、人間の感覚、知覚、認知、思考、感情などを制御する重要な器官であり、
これらのプロセスに関与しています。心のような高次の機能は、脳の複雑な神経回路の
相互作用によって可能になると言われています。

進化的に見れば、人間が心を持つようになったのは、社会的、文化的、
環境的な圧力によって形成されたものと考えられているそうです。
人間は社会的な生物であり、他者との関係や自己との関係を持つことが
重要であるため、心という概念が発展してきたと言えます。

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは、人間の欲求を5段階に
分類した理論を提唱しました。それが、マズローの欲求5段階理論です。

生理的欲求(生存欲求):
空腹や渇き、睡眠欲など、生物として生きる上で必要な欲求が含まれます。

安全欲求:
身体的な安全や保障、安心感を求める欲求が含まれます。
例えば、住居や仕事の安定、経済的安定などが挙げられます。

社会的欲求:
愛情や所属、友情、交流、社会的地位など、社会的なつながりを求める欲求が含まれます。

尊重欲求:
自尊心や自己評価、承認欲求など、自分自身を尊重されることを求める欲求が含まれます。

自己実現欲求:
自分自身が持つ可能性を最大限に引き出すことを求める欲求が含まれます。
この欲求に到達すると、個人は自分自身の能力を十分に発揮して、創造的な
活動を行うことができます。

マズローは、これらの欲求は、階層的に関係していると考えました。
最初に生理的欲求や安全欲求が満たされていることが前提となっています。
これらは、身体的な欲求としてまとめることができます。
身体的な欲求が満たされるとより高次の欲求が生まれてくると考えられます。
また、より高次の欲求が満たされることで、人間はより高いレベルの成長を
遂げることができると考えました。

マズローは、低次の欲求は、身体的・本能的な欲求であり高次の欲求に
いくと、心の欲求が生まれ、目的達成意欲が上がることを階層別に表現しました。

つまり、生きることの目標は身体的な欲求を満たすことではなく、
心の欲求を満たすことになります。

脳の機能は、自分の身体を制御するために使われますが、心は、自分の内に
ある真の個性を発揮して、自己実現していくために生まれたのかもしれません。

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