サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2026.03.26

21世紀の夢がいよいよ現実に — ロボットとAIが拓く「五感」の未来—

先日、NVIDIAのジェン・スン・フアン氏が「この3年間でロボットは劇的な進化を遂げる」と
語っていました。私も全く同感です。

今、まさにロボットが社会へ本格的に実装される、歴史的な転換点に私たちは立っています。

「夢の21世紀」の正体


私たちが子供の頃に夢見た21世紀は、空飛ぶクルマが走り、月旅行が当たり前の世界でし
た。

実際の21世紀前半は、スマホの普及こそ目覚ましかったものの、どこか「泥臭い」現実の積
み重ねだったようにも感じます。

しかし、ChatGPTに代表されるAIの登場で流れは一気に加速しました。

AIの成長力は凄まじく、かつて夢見た「SFの世界」が、猛スピードで現実に近づいています。
そのうち、手塚治虫氏の漫画のように「ロボットに人権を」という議論が真剣になされる日
も、そう遠くないのかもしれません。

私が考える「ロボット」の定義


私は、ロボットは必ずしも「二足歩行」である必要はないと考えています。

私の定義するロボットとは、以下の要素を備えた存在です。

・駆動源(エンジン・動力)があること
・センサーや視覚で自分を制御できること
・AIでそれらを判別・判断できること

そう考えると、お掃除ロボットはもちろん、自動運転車も立派なロボットです。
さらには、「ビルそのもの」をロボット化(AI制御ビル)することも可能です。
カメラやセンサーで異常を検知し、エレベーターや空調を自律的にコントロールする。
建物自体が意思を持つロボットになるのです。

人間に近づく「五感」の画像解析


現在、人間は物事の判断の約80%を「視覚」に頼っていると言われています。
画像解析の分野において、コンテクスト(文脈)を含む複雑な認知は、まだ人間の方が一日の
長があります。

例えば、倒れている人を見つけたとき、人間はただ「見る」だけでなく、同時に「助けて!」
という声や悲鳴を「聞き」、周囲の異変を「感じ」て、総合的に「危険だ」と判断します。


これこそが、視覚・聴覚・触覚といった「五感」による危機察知能力です。

これからのアースアイズが目指すもの


これまでのAIは視覚(カメラ)が中心でしたが、これからは「声」や「音」、あるいはその他
の感覚を組み合わせた多角的なアプローチが必要です。

私たちは、単なるカメラの機能にとどまらず、あらゆる先端技術を組み合わせることで、人間
が五感で感じるような「直感的な危険察知」をシステムで実現したいと考えています。

誰もが安心して暮らせる「夢の21世紀」を、私たちの技術で守り抜く。
そんな未来を皆様と共に創っていければ幸いです。

2026.03.19

夢に日付を入れる「その前」の話

最近、ふと思い出した言葉があります。
ワタミ創業者の渡邉美樹氏が掲げた「夢に日付を」という言葉です。
これを聞いた時、私は「あぁ、なるほどな」と深く感銘したのを覚えています。

期限を決めることで、曖昧な夢が「計画」に変わる。実業の世界では、まさに鉄則ですよね。
しかし、自分を振り返ってみると「あれ? 私の夢、いつまでたっても実現できていないぞ」
とふがいない思いを何度もしてきました。

なぜ日付を入れたのに動かないのか。
最近、その答えが少し見えてきた気がします。

「できたらいいな」を「確信」に変える


実を言うと、私は緻密なプランを作ることをそれほど重要視していません。
(経営者失格と言われるかもしれませんが!)。

それよりも決定的に重要なのは、日付を入れる前に「確信的なストーリーが見えているかどう
か」だと思うのです。

「こうなったらいいな」という淡い期待ではなく「これは、こうなって、こう動くから、必ず
実現する」という、現実と見間違えるほどの解像度を持ったストーリー。

それが見えて初めて、私たちは「一点集中」して全エネルギーを注ぎ込めます。その確信がな
いまま日付だけを入れても、単なる数字の羅列で終わってしまうんですよね。

大人の夢は「現実の延長線上」にある


子供の頃に描いた魔法のような夢とは違い、大人の夢はもっと泥臭く、もっと手触りのあるも
のです。

今のビジネス、今の技術、今の仲間たち。その「夢を現実に変えるストーリー」の上に、いか
に熱い物語を乗せていけるか。現実と夢の境界線がわからなくなるくらいまでストーリーを練
り上げること。それができて初めて、日付を書き入れるペンに魂が宿るのだと確信しています。

私も、もっともっと「現実と見間違えるような」ワクワクするストーリーを描き、皆さんと一
緒に一点集中で突き進んでいきたいと思っています!

さあ、今日もそのストーリーの一歩を刻んでいきましょう。

2026.03.11

AIで蘇る、日本の「火の見櫓」

本日3月11日。東日本大震災から15年がたちました。
改めて「防災を日常の中で考える」という言葉を思い出します。

内閣府でも、SNSで 「#防災を日常に」 というハッシュタグを通じて、防災を身近なものとし
て発信する取組が呼びかけられています。私自身、防災とは「特別な日だけ思い出すもの」で
はなく、日常の延長線上にあるものだと思っています。

そこで今回は、日本の町や村の風景の中に、かつて当たり前のように立っていた「火の見櫓
(ひのみやぐら)」、そしてその思想を受け継ぎAIによって蘇りつつある「火の見櫓AI」につ
いて書いてみたいと思います。

<火の見櫓の始まり>


火の見櫓は、文字通り 火災を見張るための高い塔です。
その歴史の背景には、日本が長い間向き合ってきた「火事」という災害があります。

きっかけの一つとされるのが、1657年に江戸で発生した 「明暦の大火」です。
江戸の大半を焼き尽くしたこの大火災をきっかけに、幕府は火災の早期発見の重要性を強く認
識しました。

こうして整備されたのが火の見櫓です。
当初は幕府直属の消防組織 定火消(じょうびけし) の屋敷内に設置されましたが、やがて町
人による 町火消(まちびけし)が組織されると、町ごとに火の見櫓が建てられるようになり
ました。火の見櫓は、やがて単なる設備ではなく、地域を守る象徴として日本の町や村に広が
っていきました。

<日本の村に立っていた「見守りの塔」>


明治から昭和30年代にかけて、火の見櫓は全国の農山漁村にも普及しました。

櫓の上から周囲を見渡し、火事を見つけたら 半鐘(はんしょう)を鳴らして知らせる。
その叩き方によって、火事の場所や緊急度まで伝えていたそうです。

遠くからでも見えるその姿は、いわば 「集落の天守閣」 のような存在でした。
地域の人々にとって、火の見櫓は安心の象徴でもあったのだと思います。

<消えつつある火の見櫓>


しかし現在、火の見櫓は急速に姿を消しています。
119番通報の普及や都市の高層化により、人が櫓に登って見張るという役割は次第に必要なく
なりました。

さらに、鉄製の櫓は老朽化が進み、維持費や耐震性の問題から撤去されるケースも増えていま
す。現在残っている櫓の多くは、消防ホースを干すためのホース乾燥塔や防災スピーカーの支
柱として使われている程度です。

かつて日本の風景だった火の見櫓は、静かに姿を消しつつあります。

<AIによって蘇る「火の見櫓」>


しかし、「高い場所から地域を見守る」という火の見櫓の考え方そのものは、決して古くなっ
たわけではありません。

むしろ、技術の進化によって新しい形で復活しつつあります。
私たちアースアイズでは、この考え方をAIで実現する「火の見櫓AI®」というシステムを開発
しました。高所に設置したカメラの映像をAIが24時間365日解析し、煙や炎などの異常を自動
で検知する広域監視型の防災システムです。

<人の目からAIの目へ>


昔の火の見櫓は、消防団員が櫓に登り、人の目で火災を探していました。
そして火を見つけると、半鐘を鳴らして地域に知らせました。

「火の見櫓AI®」は、AIがカメラ映像を解析し、煙や火柱を自動検知します。

異常を検知すると、管理者のスマートフォンや通信指令室へ即時通知されます。
監視範囲も広く、一台のシステムで半径約800m〜1kmを360度見守ることができます。

人が担っていた役割を、AIが休みなく見守り続ける仕組みとして実装したものです。

<サブローの独り言>


江戸の町では、「火事だー!」と半鐘が鳴り、町火消が駆けつけました。
そして今、AIが静かに街を見守っています。

方法は変わりましたが、「地域を見守り、異変をいち早く知らせる」という防災の知恵は、
昔から日本の暮らしの中にありました。

今日は、防災を「特別なこと」ではなく、日々の暮らしの中にあるものとして改めて思い出す
日なのかもしれません。

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