あなたは判断や決断をするときに、何を基準に判断しますか? 「三つの判断の仕方」
企業経営において、弊社規模の会社は、常に不安定な状況にあります。
不安定は時として必要条件です。
常に不安定な状況であることを前提に、中期、長期の『判断』を下しながら会社を成長させる事が中小企業の経営者として大事なことです。
意思決定をする時、若かりし頃は必ず「迷い」が生まれました。
「迷い」により時に心を弱くし、そして鍛えられて学びました。
「迷い」は無駄なことだと。
ビジネスで『判断』をする時は、当然良いことと悪いことの比較はしますが。
以前にボストンコンサルティンググループ出身の方に、『判断』の仕方について、いくつか教わったことがあります。
今回はその内、3つを抜粋してご紹介します。
<ビルゲイツ流>
意思決定をスピーディーに行う方法です。
稟議のようなものを回さず、重要な問題を電子メールベースで役員の間でやり取りをして決めていってしまう手法です。
決裁も24時間以内に返事が来なければ、上がってきた案件は承認されたとみなされ、実行に移されてしまうというものです。(現在もこの基準で動いているかどうかは分かりません)
「その時点で必ずしも正しい判断をしなければならない」という思い込みを否定し実行のスピードを優先したやり方です。(勝率で例えれば、6勝4敗で良いと割り切っている)
手法が合っているか?間違っているか?は後の話で、大事なのは「方向性はあっていますか?」という確認だけです。
ビルゲイツは「敵よりも、10倍早く動いている。」ということを前提に、相手が1個実行に移す間に、彼は6個の正しい「方向性」の事業を推進していることになります。
4敗の部分に関してもさらにスピードを上げ、間違っていた方向を都度修正すればよいのです。
世界で戦うためには、この修正力(修正方法)を日本人は学ぶべきであると思います。
方向性が合ってさえいれば、走って修正を繰り返し、前進をしていけるはずです。
それで8勝2敗になるでしょう。事業を推進するのに多くの日本企業では、稟議と判子がプロセスに含まれるため、『判断』に時間がかかります。
スピード勝負の『判断』で、修正改善を多く繰り返すことは、「敵に勝てる力」を備えるということです。
<衆議専決>
住友グループの意思決定の仕方とお聞きしています。
衆議専決ですから、一つの意味合いは専決です。
即ち多数決で決めるのではなく、決める時は責任者が責任を持って1人で決めよ、と言うことです。
では、独断でいいのかというとそうではなく、この専決は周りの人と徹底的に意見を戦わせ、その後に、リーダーが独りで決めるというやり方です。
責任の所在を明確にした上で、多くの意見を交わらせることができる素晴らしい方法であると私は感じています。
誰かが責任を取る方式をとることで、意見は出やすく、多数決などの最後は誰も責任を取らないようなやり方とは違います。
<ホンダ流>
海外に工場を作るときのなど、大きな投資を伴う時の判断基準です。先ずは、メリットのみを比較します。人、法律、文化、収益、物流など、
比較することは、数百に及ぶでしょう。できるだけメリットのあることを並べたら、5事業くらいまで絞ります。
絞ったのちに、今度は、デメリットを比較します。リスクの大きい事業などを落としてくことになります。
メリットとデメリットを同時に比較しすぎてしまうと、なかなか内容を決定できません。
メリット・デメリットを切り離して比較すると、確かに分かりやすく、決断がしやすくなると思います。
様々な手法があり、どれも「なるほどな」と思う内容であると思います。
事業を推進する上で大事なことは、自らに合う手法を用いて、その場その場で的確に『判断』し、成長の動きを止めないことであると思います。
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サブローの小噺
さて、私の最近のテーマは、「大胆行動」です。
例えば、私が孫正義さん(アクセス方法は知りませんが)に会いたいとコネクションを最大限に使い、会って何らかの提案することは、私にとって全くデメリットがありません。(相手はいい迷惑かもしれませんが(笑))突拍子もないように聞こえるかもしれませんが、孫正義さんに偶然に会えたらと期待をして待つよりは大胆だと思われても自ら動くことがチャンスの間口を広げてくれると思っています。大胆な発想で大きなチャンスになることを、私は考えていきたいと思います。