サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2023.11.21

AIアレルギーが無くなった業界 ~AIとともに進化する世界 – 人間との協働の未来~

藤井聡太八冠がAIを活用して将棋の腕を磨いている話は万人の知るところで
すが、このエピソードは私たちに大きな示唆を与えくれます。将棋の世界で
は、すでにAIが人間の能力を超えてしまっていると言われています。プロの
棋士が一生のうちにできる試合が10万局くらいらしいのですが、現在のAI
は圧倒的に短い時間で3千万局もの対局を疑似的に経験しているそうです。
AIの進化は人間の思考や能力の限界を超えています。このことは、私たちが
新しい時代の夜明けに立っていることを意味します。

将棋は平安時代から続く長い伝統と格式の世界にもかかわらず、「AIアレル
ギー」を超えて、練習相手や戦い方の手法のコンサルタントとしてAIを受け
入れています。もうそれなしで、プロ棋士として戦うことは難しい世界です。

AIの活用は「慣れ」から始まります。最初は不思議に思うかもしれませんが、
AIの便利さに魅了されると、その使用は日常に溶け込みだします。そして、
次第に使う目的と時間が拡大し、新しい可能性を広げていくことになります。

将来、AIはどのような役割を果たすのでしょうか?将棋界のようにアドバイ
スをAIに受けたり、実験をしてみたりする業界をChatGPT(AIサブロー)に聞
いてみました。

【1】多様な業界での活用
医療・ヘルスケア:AIは診断の精度を向上させ、新薬の開発を加速させま
金融・投資:市場分析やリスク評価において、AIの役割はますます重要に
製造業:製品設計や生産プロセスの最適化にAIを利用
小売・流通:在庫管理や需要予測をAIで行い、顧客体験を向上
教育:AIによる個別学習プランの提案や教材開発。
交通・物流:ルート計画や輸送効率の向上にAIを活用

【2】AIの活用方法の広がり
データドリブンな意思決定:ビッグデータを分析し、より正確な決定を
自動化と効率化:繰り返しの作業をAIが自動化し、プロセスを効率化
パーソナライズ:カスタマイズされたサービスで顧客の期待に応える
予測分析:未来のトレンドや需要を予測し、戦略的な計画を立てる
インタラクティブな学習と開発:AIとの対話を通じて新しいアイデアを探求

AIはもはや単なる道具ではなく、人間の能力を拡張するパートナーへと進化し
ています。ビジネスモデルや戦略策定においても、AIは重要な役割を担うこと
になるでしょう。この協働の時代に、私たちはどのように適応し、成長してい
くべきでしょうか?AIとともに進化する未来は、まさに手の届くところに来て
います。

2023.11.14

日本のDX導入のための取扱説明書

当社では、日本特有の状況に適応したデジタルトランスフォーメーション(DX)の進め方を
探求しています。日本のDX推進にはいくつかの課題が存在しますが、これらは適切な戦略と
理解によって克服してきたいと思います。

トップダウンのアプローチはコスト削減に繋がりますが、ボトムアップの場合は逆にコスト
が増加する傾向があります。日本でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み
がしばしば失敗する一因は、このボトムアップ型のアプローチにあると私は考えています。

欧米では、DX推進をトップダウンでおこない、その取り入れた仕組みに人を合わせて配置
します。当然、人件費の改善は、目に見えて分かりやすく、目的も明確です。成果がパーセ
ンテージで表現できることでしょう。システムを変更する際に人員配置の変更・解雇も当然
のように行います。

しかし日本では、ガラパゴスシステムに代表されるように、企業はシステムを自社に合わせ
て変更・複雑化する傾向があります。そのためにAIが人の代わりを担うのに時間がかかり、
人員配置や削減を行わずにDXを推進しようとするために、効率化やコスト削減は期待できな
くなります。

組織的なパラダイムシフトを起こすためには、人々の「慣れ」や「ルーチン」を打破する必
要があります。これはボトムアップアプローチでは難しく、組織の壁を越えた変革が必要で
す。そのためにはトップダウンのアプローチが欠かせません。

しかし、日本におけるトップダウンは十分に機能していません。これは、単にITやAIのリテ
ラシーを持つトップ層が不足しているからだと思われます。日本の平均年齢は現在約48歳、
実質的には50歳近くです。社会が硬直化するのと同様に、企業もその影響を受けています。
イーロン・マスクが日本の高齢化に言及していることもありますが、高齢化だけでなく、
トップの学習能力の低さも大きな問題だと感じます。

日本のボトムアップアプローチは、時に多くの費用を必要とします。新しい方法への適応に
は時間と理解が必要です。ここで重要なのは、日本独自のビジネス文化とプロセスを尊重し
つつ、新しい技術やアプローチを採用することです。

DX成功の鍵は、システム変更時の人員配置にも表れる、欧米とのアプローチの違いを理解す
ることにあります。日本企業は従来、既存のシステムに合わせて調整することが一般的です
が、DXでは柔軟な思考と適応が求められます。日本の長い歴史と豊かな文化を生かし、DXを
効果的に推進する方法を模索することで、困難を乗り越え、明るい未来を築くことができま
す。海外では、トップダウンによる最初の決断になりますが、日本のボトムアップの場合、
トップの決断は最後になります。いずれにせよ、トップのIT,AIのリテラシーを磨くことが
今後の会社、組織、日本の未来を担うことになると思います。

2023.11.09

振り向かず生きる なぜなら、信念があるから

先日「CODA(コーダ)」という映画を見ました。

久々に良い映画見た感じです。
タイトルの「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に
育てられた子ども”」のこと。

フランス映画「エール!」をリメイクした作品で、家族の絆と個人の夢の葛藤を描いた感動
的なヒューマンドラマです。

物語は、海の町でやさしい両親と兄と共に過ごす高校生ルビーに焦点を当てています。
ルビーは家族の中で唯一耳が聞こえますが、それは家族や町の生活に欠かせないものでした。
彼女は幼少期から漁業の手伝いをし、家族にとって通訳代わりになっており、家族と社会を
繋ぐ不可欠な存在になっていました。

新学期が始まり、ルビーは合唱クラブに入部します。その歌声に顧問の先生が気付き、都会の
名門音楽大学への進学を強く勧めます。しかし、聴覚障害を持つルビーの両親は娘が音楽の道
を選ぶことを受け入れられません。ルビーなしに社会との接点を直接持つことができない彼ら
は家業を支持し、家族の一員としてのルビーの役割を重視します。

ルビーは自身の夢と家族の期待の狭間で揺れ動きます。家族のために尽力し続けることを決意
しますが、それが彼女の人生を犠牲にすることになります。

最後の、名門音楽大学の審査の会場でBoth Sides Nowを歌う姿のシーンは、、
私は、もう涙腺が崩壊準備OKの状態で、歌声を堪能させていただきました。

人には、歌を歌う理由があります。
心を伝えるためには、テクニカルだけではない、人知れず積み重ねた経験が必要です。
それを映画で教えてくれているようでした。

2023.10.24

早慶戦の魔法と哀愁 – 幸せな巡り合わせ

初めて神宮球場に足を運んで、早慶戦を観戦したのは、浪人生活が始まり、勉強も追
い迫ってきた秋のことでした。同じく浪人生活を送っていた友人の帝京高校野球部の
投手が、何度も「早慶戦を観に行かないか?」と私を誘いました。しかし、私は「勉
強しなきゃ~」という気持ちから、断り続けていました。帝京の投手は、私の高校の
先輩が早稲田や慶應大学でプレーしていることもあり、誘っているようですが、私は
逆に情けない浪人生活をしている自分が行くべき場所ではないと感じていました。

早慶戦は3試合にわたり、私が球場へ足を運んだのはその最終戦、月曜日の夕方でした。
その日は帝京の投手が、私の予備校の講義が終わるのを廊下で待っていて「行こうよ」
と誘ってきました。私に気を遣いながらうつむき加減に誘う彼に、心動かされて、つ
いに誘いに応じてしまいました。

私たちは、早稲田側の1塁スタンドに入りました。記憶が正しければ、それは11月1日
ごろのことで、寒さが身にしみて、ジャケットを羽織っていたことを覚えています。

私たちが球場に到着した時、試合前のノックが行われていました。早稲田の選手の軽快
な守備を見るだけで心が楽しくなりました。しかし、一塁へのシートノックの時、当時
2年生で後に巨人でも4番を打つ石井さんがエラーしてしまいました。すると、二塁手の
先輩選手から「アッ~」と大きな声が上がり、ちょっと陰険な雰囲気が漂いました。石
井さんは焦りながら、「もう一本お願いします」と大声で言い、その後は軽快にボール
を処理しました。私は、その陰険な感じを高校の時に経験してきているので、そのやり
取りを少しにやけながら見て、親近感がわきました。

試合の結果は記憶では慶應大学が勝ったような気がします。

雨は降っていませんでしたが、分厚い雲に閉ざされていて、球場のスタンドはとても寒く、
薄暗い雰囲気が漂っていました。応援の熱気や選手たちのプレーとは裏腹に、どこか哀愁
を感じました。その日、私は早慶戦というものが具体的にどういうものなのかを理解して
いませんでしたが、4年生にとってそれは、学生生活の最後の試合であることを肌で感じた
瞬間だったのかもしれません。たかだか、学生の4年間ですが、大学まで野球をしたものに
おいては、大袈裟な話ですが、人生の全てだったと思います。

今秋も10月末に行われる早慶戦は、早慶がそれぞれ勝ち続けているため、最後の早慶戦で、
勝ち点をとったほうが優勝するという優勝争奪戦となります。このようなシナリオは、なか
なかあるものではありません。競合をかき分けて、早慶だけが優勝戦に残るのは、5~10年
に1度程度しかない出来事と思います。例えると、巨人と阪神の両チームが、最後の一試合
を残して、勝率が同率な感じをイメージしてください。(笑)

母校・早稲田の小宮山監督は就任の5年間、今回三度目の早慶戦決着に臨みます。一度目は、
早稲田。二度目は慶應です。三回目、どうなることでしょう。

今年は甲子園も慶應が優勝しており、盛り上がることと思います。

2023.10.19

知ることへの欲求と知ることの恐れ 成長の狭間

私たちは知ることへの欲求を持つ生き物です。知識は私たちの人生に深い意味を持ち、
成長のカギとなります。しかし、同時に知識を追求することは、恐れや不安を引き起
こすこともあります。フロイトの心理学における「エゴ」と「エス」の戦いは、この
ジレンマを象徴しています。

●知ることの欲求
知識への欲求は、私たちが学び、成長し、進化するための力強い駆動力です。知識は
自己理解の道であり、外部世界を探索し、他の人々とのつながりを強化する手段でも
あります。この欲求は、多くの場合、私たちを前進させるエネルギー源です。

●知ることの恐れ
一方で、新しい知識を追求することは、恐れを引き起こすこともあります。新しい情
報やアイデアは、私たちの既存の信念や価値観を揺るがすこともあるからです。AIに
よる新たな商品などは、不安を引き起こす典型かもしれません。私たちは自己保護の
本能を持ち、新たな知識が自己を傷つけると感じることがあるのです。

●成長とキャパシティの狭間
成長を追求する場合、知識の増加は不可避です。しかし、私たちのキャパシティには
限界があります。フロイトは「エゴ」と「エス」の戦いにおいて、自己制御と自己満
足の間のバランスを強調しました。知識の追求が私たちのキャパシティを超えると、
ストレスや心の不調を引き起こす可能性があります。大人になるとどうも、そのキャ
パシティのバランスを心ではなく頭で考えることがあるような気がします。

この狭間で、私たちは成長と恐れ、知識とキャパシティの調整を試みます。挑戦と学
習、そして自己保護とのバランスを取ることは、個人の成長と発展において永遠の課
題です。それでも、知識の探求と成長への欲求が、私たちの人生を豊かにし、深化さ
せることは間違いありません。


エゴ(自我):
エゴは個人の意識領域に位置し、現実的な思考、判断、決定を担当します。
エゴは現実との調整を行い、社会的な規範や現実の制約に従って行動する役割を果た
します。エゴは一種の仲介者であり、個人の欲望(エスまたはイドから出る)と外部
世界の要求との間で調整を図ります。

エス(イド):
エス(またはイド)は個人の無意識領域に位置し、基本的な欲求や衝動を表現します。
エスは即時の喜びや欲求充足を求める部分で、本能的で衝動的な側面を象徴します。
エスは個人の欲望や欲求を表し、社会的な規範や制約を無視します。

「エゴとエスの戦い」とは、エゴとエスの間の闘争や調整を指します。エゴはエス
の欲望を抑制し、社会的なルールに従うよう努力します。この闘争は、個人の内面で
頻繁に発生し、エゴがエスから出る衝動を抑えつつ、社会的に受け入れられる行動を
選択するプロセスを表しています。

このフロイトの概念は、人間の心の複雑さと欲求と社会的な調整の相互作用を理解す
るためのツールとして、心理学や精神分析において広く受け入れられています。フロ
イトの理論は心の動機や行動の理解に大きく寄与し、後の心理学者やカウンセラーに
影響を与えました。

2023.10.11

決断しないことが、時として自分の成長を妨げる!?

こんにちは、みなさん。今日は経営における決断力について考えてみたい
と思います。実話に基づいたストーリーを通じて、このテーマについて
深く考察してみましょう。

ジェイソンは、ある会社で優秀な若手エンジニアとして知られていました。
ある日、大きな仕事のチャンスが訪れ、出世のドアが彼の前に広がりました。
しかし、彼はいつものように慎重になりました。

「もしもうまくいかなかったら、会社に迷惑をかけるかもしれない。
失敗したら大変だ」ジェイソンは自分の立場や責任を心にかけ、ためらって
いました。

その一方、同僚のリサは異なるアプローチを取りました。
彼女は勇気を持ち、大胆なアイデアを提案し、プロジェクトに取り組みました。
リサはリスクを恐れず、不確かな未来に立ち向かいました。

数ヶ月後、結果が出ました。ジェイソンは慎重すぎてプロジェクトに乗り出せず、
大きなチャンスを逃してしまいました。
対照的に、リサは成功し、昇進を果たしたのです。

この物語から私たちが学ぶべきことは、頭の良さだけではなく、行動力が成功への
鍵であるということです。時には計画を練り過ぎず、少し無謀でも行動することが
大切な場面もあるのです。

ジェイソンの教訓は、経営の現場でも通用するものであり、私たちにとって貴重な
教訓です。

決断力は成功への第一歩です。チャンスが訪れたら、恐れずに行動する勇気を持ち
ましょう。もし仮に、自分が、成功したいと思うのでしたら、少し馬鹿になって思
い切って飛び込んでみることです。行動こそが、全てを変えてくれます。

2023.10.05

速すぎる!19歳が人生のハーフタイム!?

今回は、ブログ風に書いてみました(笑)

こんにちは、皆さん!
最近、日々があっという間に過ぎていくと感じませんか?
そんな感覚を「ジャネーの法則」を使って探求してみようと思います!

🚀 ある日の思い出
大学1年の頃を思い出してみました。
厳しい先輩との関係、終わりの見えない練習…毎日が長く感じたあの日々。
そんな「いつ終わるの?」と感じた日々を懐かしく思い出しました(笑)
でも2年生になると、「やっと自由だ!」と思いましたよね?

💫 時間の不思議な感じ方
時間の感じ方って不思議ですよね。
毎日がルーチンで、新しいことを学ばないと、時間はあっという間に
感じられるもの。それが「ジャネーの法則」!

🕰 ジャネーの法則って?
この法則は、「歳を重ねると、時間が早く感じられる」という現象のことです。
例えば、50歳の方が感じる1年は、5歳の子どもが感じる1年に比べて短く
感じられるということ!なんだか納得ですよね?

🏃‍♀️ 19歳は折り返し地点⁉️
なんと、この法則によると、感覚的には19歳が人生のハーフタイム!
ちょっと衝撃的ですよね(笑)

🚴‍♀️ 年齢とともに進化する感覚
年を重ね、経験が増えれば増えるほど、脳が活発になり、
感覚が研ぎ澄まされるのかも?だからこそ、新しいことに挑戦して、
感覚を鈍らせないようにしないと!
 
人生を長く感じるためには、年を取ればとるほど、新たなものに
チャレンジしていくことが必要なのでしょう。大道芸の皿回しのように
いくつも同時にリスクを抱えるのが本来の姿なのかもしれません。
大概の場合は、その逆で、年を取ればとるほど、賢く立ち回り、
保守的になりがちです。

🌟まとめ
歳を重ねるごとに「時間が早く感じられる」のは仕方ないこと。
だからこそ、毎日を大切に生きて、新しい挑戦を楽しんでいきましょう!
19歳が折り返し地点だなんて、まだまだ信じられませんよね?(笑)
でも、感覚を大切に、楽しい毎日を送りましょう!

2023.08.04

六韜 どこかで見たことのある人々

「六韜(りくとう)」は、中国の戦国時代(紀元前475年から紀元前221年)に書かれたとさ
れている戦略書で、主に孫子の「孫子兵法」や呉子の「呉子」などの兵法書の影響を受けてい
ます。六韜は、国家の統治や戦争において重要な指針と戦略的なアプローチについて説明して
います。六韜の中に、将師(しょうすい=軍を率いる将)の資質、欠点として、下記を上げて
います。うーん。どこかで見たことのある人ばかり。中国の故事もローマの哲学も今でも心に
響くのは、人間は、何千年経って、生活環境が大きく変化してもその本性は、変わっていない
ということでしょうね。

虚誕(きょたん):威勢だけで実力が伴わないこと。
疾忍(しつにん):怒りっぽくて忍耐が足りないこと。
疑異(ぎい):疑心暗鬼であり、情報を正しく判断できないこと。
要略(ようりゃく):要点を押さえる能力に欠け、小手先の策に走ること。
貪取(たんしゅ):欲深く、利益を追求するあまりに無駄な戦争を引き起こすこと。
矜功(きょうこう):功績を誇り、軍の兵士たちの士気を損なうこと。
要道(ようどう):要衝を見抜けず、重要な地点の戦略的価値を理解できないこと。
奸佞(かんねい):ずる賢く、部下や同盟国を欺くこと。
非常(ひじょう):状況に応じた適切な判断ができず、現状に固執すること。
無度(むど):節度を欠いて、無謀な冒険を行うこと。

これらは「六韜」における将師の欠点の一部として書かれており、指導者としての戦略的な資
質や徳を高める必要があることが示されています。将師がこれらの欠点を克服し、賢明な指導
者として振る舞うことが、国家や軍隊の成功につながるとされています。

2023.07.25

自分の弱さと欠点を追求して知っている人が成功者になれるのかもしれない

成功をしている人々は、外から見る限り強さがあり、運にも恵まれているように見えます。
彼らの考え方も非常に効率的で、まるで普通ではないような能力や才能を持っているように思
われます。いわゆる非の打ち所がないという言葉が似合う人を成功者と呼ぶことが多いです。

しかし、彼らも普通の人と同じように欠点や弱さを持っています。ただ、それらの欠点や弱さ
を隠しているわけではなく、自分の弱さや欠点を熟知しており、それを自覚している点が大き
な違いだと思います。

一般の人々は、自分の弱点を見ないふりをすることが多々あります。自分自身の弱点を知りな
がらも、それを避けたり隠したりしてしまいます。しかし、成功をしている人々は、自分の弱
点を良く見つめ、理解を深めようとします。

彼らは自分自身に対して正直であり、自分の限界や弱点から目をそらさず、それらを克服する
ための手段として活用します。その過程で、場合によっては、自分の弱点すらもうまく人に表
現しながら、武器にも変えていきます。自分自身の弱点を理解し、受け入れながらも、それを
克服するための努力を怠りません。その結果、彼らは成果を上げ、成功を収めることができる
のです。

そこが普通の人とは異なっているのだと思うのです。

2023.07.14

人が物事を認める三つの理由

「人が物事を認める理由」というテーマについて、書いてみました。

この引用は、「ニーチェの言葉」とされていますが、正確な出典や文脈は不明です。
私の記憶によるところですので、著作からの引用かどうかは断定できません。
ご了承ください。

人々があることを認める理由には、三つの要素があるとされています。

【1】何も知らないから
人々があることを認める最初の理由は、その事柄について知識や情報を持っていないため
です。無知や未経験のために、物事の判断を噂程度の物も認める要因となることがあります。

【2】世にありふれているように見えるから
人々は、周囲の社会や文化の中で何かが一般的で普通とされていると、それを認めやすく
なります。社会的な慣習や規範、価値観などが人々の判断に影響を与え、認める理由とな
ることがあります。

【3】すでにその事実が起こってしまっているから
ある事柄が既に現実として起こってしまっている場合、人々はそれを認める傾向がありま
す。過去の出来事や行動の結果が、現在の認識や判断に影響を与えることがあります。

この基準に合わせていくと、善悪や利害、正当性などは、認める基準としては重要ではな
くなります。つまり、人々の認識や判断は、上記の要素や社会的な影響によって形成され
るといえます。

それは、結果として多くの人々が因習や伝統や政治を認めることに繋がります。
これは、社会的な慣習や伝統、政治的な影響が人々の認識や判断に大きな影響を与えるこ
とを意味しています。人々は、社会的な枠組みや権威に基づいて行動し、それに従って物
事を認める傾向があるとされています。

人々の意識形成や社会心理に関する一面を捉えたものと言えます。

例えば、コロナ禍においては、情報の不確実性や不透明さが広まり、人々は様々な情報に
接する中で判断を迫られる状況にありました。このような状況では、引用文にあるような
要素が人々の認識や判断に影響を与える可能性があります。

【1】無知だった
コロナ禍において、誰もが「無知」で、コロナウイルスに関する情報を知らない状態から
始まります。最初は新型ウイルスについての情報が少なく、不確かさがありました。この
ような状況下では、専門家の意見や公的な情報源に依存し、それを受け入れることが認め
る理由となります。

【2】社会にまん延しだした。ありふれてきた
一般的に世の中に広まる情報や噂は、社会的な影響力を持つことがあります。特にSNSやイ
ンターネットの普及により、情報が拡散しやすくなりました。このため、ある情報が広まっ
ているように見えると、人々はそれを認めやすくなります。マスク警察の出現や、ワクチン
絶対説など・・・コロナに関連する陰謀論や誤った情報が広まり、それに影響を受ける人々
も存在しました。

【3】すでに起きてしまった事実
さらに、コロナ禍においてはすでに起こってしまった事実、具体的な感染や制限措置などが
存在します。これらの現実的な状況は、人々が認める理由となります。例えば、政府の発表
やメディアの報道によって感染者数や制限の実施が伝えられると、それが認められる要因と
なりました。

コロナ禍の中での人々の認識や判断は、上記の要素や社会的な影響の影響を受ける可能性が
あります。一般的に、不確実性の高い状況や混乱が生じると、人々は既存の因習や伝統、政
治的な指針に頼る傾向があります。その結果、因習や伝統、政治的な要因が人々の判断に大
きな影響を与えることがあります。

コロナ禍で亡くなられてしまった方がいる一方で、儲けた人、大変な苦労をした人・・・
時勢を読める人は、本能的に三つの「人が物事を認める理由」知っていたのかもしれません。

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