サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2025.01.21

社員の給料ってどう上げるの?

先日、韓国の大学生が当社を訪問してくれました。会社見学が目的でしたが、私
はふと、気になる韓国の物価の話を聞いてみました。
すると、日本と韓国(ソウル)の物価はほぼ変わらないという答えが返ってきた
のです。

日本はここ30年、物価を抑え続けてきました。世界中が物価高騰に悩む中で、
あたかも鎖国でもしているかのようなこの「抑制力」はある意味で日本の技術
力と安定性を示しているとも言えます。

物流、商流、情報が世界中でつながっているこの時代にどうして、日本だけ物価
が抑えられたのか? 私はこのことがほうがすごいことのように思えるのです
が、そこを議論しないことがちょっと不思議です(笑)

数年後には、これが世界で評価される日が来るかもしれません。そしてその時、
日本が再びチャンスを掴む未来があると感じます。

とはいえ、今の日本にとって最優先課題は「給与をどう上げるか」です。これ
は企業だけでなく、社会全体が直面する重要なテーマです。

<日本企業が挑む「給与アップ」の手法>

給与を上げると言っても、その方法は多岐にわたります。単純にベースアップす
るだけではなく、企業ごとの工夫や戦略が求められます。
私自身、「給与アップ」は、単なる賃金の増額ではなく、さまざまな要素をクロ
スさせながら行うのが最善だと考えています。

1. 手当や報酬の見直し

・手当の拡充
住宅手当や子育て支援手当を見直し、従業員の生活費負担を軽減する企業が増え
ています。具体的な負担軽減は、従業員の満足度を向上させます。

・一時金の支給
物価高騰に対応して、一時的なボーナスや臨時金を支給する企業も多く見られま
す。これは即効性があり、生活支援として有効です。

・賞与の増額
業績連動型の賞与を増やすことで、企業の成長を従業員と共有する仕組みが広が
っています。

2. 福利厚生の充実

直接的な賃金アップだけでなく、福利厚生の充実を通じて
「実質的な給与アップ」を実現する企業もあります。

・社員食堂の無料化や補助金の増額
・保育施設の設置や利用補助の拡大
・健康診断や医療費補助の充実

3. スキルアップ支援**

長期的な視点で従業員の市場価値を高めることは、給与アップの基盤となります。

・教育訓練の強化
資格取得支援やオンライン学習ツールの提供などを通じて、従業員のスキルアッ
プを支援します。

・キャリア形成の支援
社内外の研修プログラムやキャリア開発プランの提供で、従業員の成長をサポー
トします。

4. 評価制度の見直し

・成果主義の導入
一律の賃上げではなく、個人の成果や貢献度に応じた評価制度を導入する企業も
増えています。これにより、従業員が正当に評価される環境が整います。

<「給与アップ」と「働く価値」の再設計>

給与を上げることは、単に金額を増やすだけではありません。それは従業員が
「ここで働いてよかった」と感じる環境を作ることです。そのためには次の視点
が重要です。

<働くことに希望を>

社員の給与を上げることは、働くことへの誇りや希望を従業員に感じてもらうた
めの手段です。賃上げを通じて、企業と従業員が一緒に未来を描き、成長してい
く姿を目指すべきです。

皆さんの職場では、どのような取り組みが進んでいますか?給与アップの方法を
再考し、働くことの価値を改めて見つめ直すことが、これからの企業と社会の課
題です。

給与のあり方は、企業だけでなく、社会全体を映し出す鏡でもあります。
私たち一人ひとりが「働くことの価値」を再考し、より良い未来を創るために共
に考え、行動していきましょう。

2025.01.09

遅すぎる成長を楽しむ還暦の挑戦

「大器は晩成」とはよく言いますが、私はその「大器」をずっと隠したまま、数え年で還
暦を迎えることになってしまいました(笑)

今年で60歳、多くの人が老後や第二の人生について考え始めるお年頃です。しかし、私は
少し違います。覚えの悪い私は、ようやく社会や経営の全体像が見えてきたように感じて
います。

そして、その「遅すぎる成長」を楽しんでいる自分がいます。

還暦とは 干支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせで構成さ
れ、60年で一回りします。この60パターンの組み合わせは「十干十二支」と呼ばれ、60年
後に元の暦に戻ることを「還暦」と表現します。つまり、60年は生まれ変わりを意味して
います。

私が起業したのは28歳のときでした。「世界に通用する組織を作りたい」と考えたのがき
っかけです。この志は、恩師である石井連藏先生の「世界に通用する人間になれ」という
言葉に深く影響を受けたものでした。 また、個人的な理由もありました。私は才能に恵ま
れた人間ではありません。個人の能力だけでは限界があることを痛感していた私は、組織
の力を信じる道を選びました。

「才能ある個人に立ち向かうには、組織力で勝負するしかない」

と思い、大谷翔平選手のような類まれな才能を持つ人たちに対抗できる組織を作ろうと決
意したのです。

それから今日まで、経営者として非常に長い「どん底」の時期を味わいました。試練の連
続でしたが、その過程で培ったのは、並外れた精神力と運です。経営者としての経験は、
試練と失敗の中で磨かれていくものだと実感しています。

そして、今、当社はようやく本当の成長期に入ろうとしています。この瞬間を心から楽し
みにしています。私たちの目指すのは、かつて日本が大きな志のもとで世界に羽ばたいた
企業のように、「世界に通用する組織」を作ることです。

お客様、株主、そして従業員–

すべての関係者とともに、この目標に向かって歩んでいきたいと思います。これまでの経
験を活かし、未来へ向けて一歩一歩進んでいくつもりです。

この挑戦には、皆様の力が不可欠です。お客様の声、株主のご支援、従業員の努力が一体
となることで、私たちの目標は実現に近づきます。どうか、これからの私たちの歩みを見
守り、そして力添えをいただければ幸いです。

遅すぎる成長…それは、ただの遅れではなく、豊富な経験をもとに新しい挑戦を始めるた
めのタイミングです。この還暦の挑戦を、どうか一緒に楽しんでいただけたらと思います。

これからも、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025.01.01

謹賀新年

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