サービスの質の向上がそのまま防犯役立つ AI help you?
当社は、捕捉をしない万引き対策を基本としています。
それは、私の経験からきています。
万引きを捕捉する万引きGメンの経験のある私は、
万引きを捕捉する行為に疑問を感じていました。
万引きを捕捉するためには、その準備が必要です。
万引き犯が突然に目の前に現れるわけではありません。
万引きしそうな人を発見するところから始まります。
変にキョロキョロする人、商品を不自然な持ち方をしている人、
顔に緊張感が見受けられる人・・・など、
通常のお客様とは違った動きをする人を見つけて、その後をつけます。
そして、万引き行為を自分の目で確認して、店外に出たところで、捕捉をします。
ただ、小学生や老人の万引きを見た時は、本当に嫌な気分になります。
万引きを捕捉する側も心が痛いのです。
私は、万引きGメンでありながら、途中から、万引き犯を捕捉するのを止めました。
当初は、万引きをした小学生やおじいちゃんに、万引きした商品を元に戻すように促しました。
最終的には、万引き犯に繋がる不審な行動をする人には、
最初から、近づいて、「いらっしゃいませ」「お会計はレジでお願いします」
とお声掛けをして、万引き行為を未然に防ぐようにしました。
すると、万引きを1件も捕捉していないのにもかかわらず、不思議なことに、
その店舗のロス額は、半年、1年間でロスが劇的に改善したのでした。
万引きを捕捉するというのは、本当に効率が悪く、
3日~5日にやっと1回捕捉できる程度です。
万引き犯も捕捉されないように、必死に粘ります。
商品を隠すときは、誰にも見られていないかを何度も確認しながら、その行為をします。
それを万引きGメンは、自分の姿が観られないようにしながらも、
かつ、万引きの行為を見逃してはなりません。
什器の陰に、自分の姿を隠しながらも見張り続けるという至難の業を駆使します。
一方で、お声掛けは、不審者に声を掛ければよいだけですから、1日に10回でもできます。
1日に10回の声かけを1年間続ければ、3650回の不審者に声かけをしたことになります。
年間通じて、3650人もの不審者に声かけをしたのであれば、
万引きのロスが下がるのは、実は、当たり前のことだったのです。
「何か、お探しですか?」
本当にお困りのことがあった人にお声かけをする。
サービスの質の向上がそのまま防犯に役立つのです。
この万引きを捕捉するための一連の流れをできるだけ、
簡易にして、誰でも万引きを防ぐことができるようにするのが、
『AI help you?』です。
AI help you?というのは、当然、意味が伝わらない(笑)のですが、
これは、May I help you?からおやじギャグ的に、語呂を合わせて、作ったサービス名です。
サービスも向上するので、当然、売上も上がりますし、
ロスも下げることができる私は最良のサービスであると感じています。