サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
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2021.03.03

さぁ オリンピックだ

私は誰が何と言おうと、オリンピックが待ち遠しい。

私は1965年生まれで、当然戦後生まれですが(笑)、私の生まれるほんの20年前の1945年に東京が焼け野原だったことなど想像もつきませんでした。
戦争など、子供の私には遠い過去の話に思え、周辺にその名残もありませんでした。
社会は大きく変わっており、成長していました。
ただ、子供のころ、近所に片足のないおじいちゃんをたまに見かけました。
いつも犬と一緒で、犬があたかもおじいちゃんの片足代わりであるかのように常に寄り添っていました。
誰も説明してくれませんでしたし、私も聞かなかったのですが、今にして思えば戦争帰りの方だったのでしょう。

1964年に東京で行われたオリンピックは、戦後の復興のシンボルとして行われたといわれています。
当時、父の時代は居酒屋で腕まくりして「日本ってのはよ~」と酒の肴に復興の話を前向きにしていたように感じます。
時代が変わった今、東京でオリンピックが行われることには意味があると思います。

今回のオリンピックは、世界に先駆けてコロナに負けない東京を位置づける本当にシンボリックなイベントになると思うのは、私だけなのでしょうか?
1964年は日本の復興がシンボルだったかもしれませんが、2021年は、世界の復興をイメージできる大きなイベントにすることができます。
批判ばかりで、何も生み出すそうとしない人より、必死に成功に導こうとする人のほうがはるかに尊いと思います。
その人達を非難することだけは本当に止めてほしいと思います。
スポーツは、人に感動を与えて、心を通じ合い、そして人を動かすことができます。
批判をするだけで、その場にとどまり前進すらしようとしない人に耳を傾ける必要はありません。

多くの人がテレビ離れしている近年ですが、コロナでテレビ業界は息を吹き返しました。
コロナ禍で不安を先導した報道が流れ、「他人の非難ばかり」で辟易します。
政治批判や、日本はダメで海外事例は素晴らしいなど、他人を貶めるような話ばかりです。
他人を批判すると自分が有利な立場に立ったように感じるのでしょうか?
私はまったく同調する気になれません。

上を向いて歩きませんか?
オリンピックを政治批判や女性蔑視の問題と結びつけている時点で、本質的な問題を討議しようとしていません。
テレビ番組はコンセプトを最初に作りますので、ストーリーに乗せやすい部分を切り取って作っています。
これは数字の取りやすい、不安を煽って視聴者を同調させるやり方です。これほど無責任で、危険なことはありません。
民意をコントロールして、何も責任を取りません。視聴率を取りたいだけです。
オリンピックを何年も何十年も命がけで目指してきた人や、それを支えている人たちが世界中にたくさんいます。
しかしながら、そのチャンスはほんの一瞬です。それを編集されて切り取られた「街の声」で打ち消してよいのでしょうか?

多くの人に共通の壁がある今回のオリンピック。
世界共通の壁を越えられたならば、それは、本当に世界中の賛辞を受ける、まさに世界最大のイベントになると思います。

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