サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
本ページでは、2019年4月〜現在までのサブロー通信をご覧いただけます。

2024.08.22

自己成長と向き合う姿勢

「他人よりも優れた者ではなく、過去の自分より優れた者が気高い」ヘミングウェイのこの言
葉は、私にとって非常に示唆に富んだものです。私たちは日々の生活の中で、つい他人と自分
を比較してしまいがちですが、真の目標は他人との競争ではなく、過去の自分を超えることに
あると感じます。

現代のネット社会では、私たちは常に他人と自分を比較し、自分の立場や正当性を主張しよう
とする傾向にあります。自己の存在価値を確認するために、他人を批判したり、正義を振りか
ざす場面も少なくありません。特に、正義に酔いしれてしまうと、自分が正しいと信じる力が
強くなり、そのために他者を非難する行動が増えることがあります。その大衆性は、時として
大きなうねりとなり、恐怖さえも感じるほどの強さを持っています。

私自身、これまでの人生で何度も失敗を重ね、時には挫折も経験してきました。
正直に言えば、失敗の数やその期間の長さで言えば、国内トップクラスの経験の持ち主である
ことを自負しています(笑)。
失敗をうまく活かせずに、何度も同じ過ちを繰り返してきました。
しかし、最近になってようやく、失敗の度に自分を見つめ直し、昨日の自分よりも少しでも成
長しようと心がけることができるようになりました。過去の失敗と真摯に向き合うことが、今
の自分を形作っているのです。

新しい挑戦を始める時には、恐れや不安が生じることがありますが、そのような時こそ、他人
と比較するのではなく、過去の自分と向き合い、少しずつ前進することが大切です。

今日も、昨日の自分を超えるために一歩を踏み出しましょう。それが、真の成長と気高さへと
繋がる道だと思うのです。

2024.08.08

オリンピックの涙に学ぶ

現在、オリンピックが開催されています。そこで目にするのは、勝者の喜びと敗者の悔しさに
満ちたドラマです。勝者になって涙を流す人、敗者になって涙を流す人、それぞれの涙には様
々な心情が込められています。

勝者の涙には、達成感と喜びが溢れています。これまでの努力が報われた瞬間、無数の困難を
乗り越え、栄光を手にした喜びが爆発します。長いトレーニングの日々、幾度となく訪れた挫
折と向き合い、立ち上がり続けたその努力の結果が、今ここに結実したのです。
勝利を手にした瞬間、感謝の気持ちとともに、心の中に抱えていた重圧から解放され、涙が溢
れ出すのです。

一方、敗者の涙には悔しさと無念が込められています。
彼らもまた、必死に生きてきました。誰よりも努力し、誰よりも自分を追い込み、勝利を目指
してきた日々。その全てが一瞬で崩れ去る瞬間、心の中にある悔しさと無念さが涙となって溢
れ出します。しかし、その涙は決して無駄ではありません。敗北の悔しさを経験することで、
彼らはさらに強くなり、次の挑戦へと向かう力を得るのです。

オリンピックのレベルとは異なるので、事例を出すのもおこがましいのですが、私も大学時代
に野球で味わった経験があります。試合で勝った時、一人だけ泣いたことがあります。私は大
学野球の守備要員でベンチに入っていましたが、立教戦でのことです。試合は緊迫した0対0の
まま進行し、立教が攻めている時に0アウト、フォアボールでランナーが出塁しました。9回表
に左バッターの矢作選手(のちに日本ハムに入団)が打席に立ちました。
監督は突然、レフトを交代させ私がフィールドに入りました。心臓がバクバク、緊張の中、私
の守るレフト前に流し打ちが飛んできました。私は緊張しながらも1塁ランナーがヒットエン
ドランで三塁を狙って走っているのが見えました。

正面のライナー性のゴロで直感的に三塁に送球すれば刺せると感じましたが、ランナーに気を
取られた私はボールをしっかりと落ち着いてみることができず、イレギュラーすることが無い
人工芝でのバウンドを合わせられず、なんと、エラーしてしまいました。結果、ランナーはホ
ームインし、1点を失いました。この失点は非常に大きく、投手は何とか1点で抑えましたが、
最終回しか残っていませんでした。ベンチに戻ると私は一度、ベンチ裏に入りましたが、先輩
に促されてベンチの前にでて応援に出ましたが、声は出せず祈るだけでした。早稲田の粘る攻
撃で、粘りに粘り、2アウト満塁まで来ました。そこで代打に出された岩本先輩が、見事にサ
ヨナラヒットで逆転勝利を収めました。

私には、岩本さんが、ヒットを打った光景をいまだに鮮明に思い出せます。
そのあとは泣きながら、まったく歩けず、試合終了の挨拶でホームベースまでたどり着けず、
先輩に肩を抱かれて整列しました。あまり覚えていません。もし負けていたら、どうなってい
たのか想像もつきません。

オリンピックは、勝者と敗者の感情が交錯する場所です。勝利の喜び、敗北の悔しさ、それぞ
れが必死に生きてきた証です。どちらの涙にも、彼らが歩んできた道のりと、その中で経験し
た全ての感情が詰まっています。その瞬間、彼らの人生の一部が形となり、私たちに感動を与
えてくれるのだと思います。

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