サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
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2023.08.04

六韜 どこかで見たことのある人々

「六韜(りくとう)」は、中国の戦国時代(紀元前475年から紀元前221年)に書かれたとさ
れている戦略書で、主に孫子の「孫子兵法」や呉子の「呉子」などの兵法書の影響を受けてい
ます。六韜は、国家の統治や戦争において重要な指針と戦略的なアプローチについて説明して
います。六韜の中に、将師(しょうすい=軍を率いる将)の資質、欠点として、下記を上げて
います。うーん。どこかで見たことのある人ばかり。中国の故事もローマの哲学も今でも心に
響くのは、人間は、何千年経って、生活環境が大きく変化してもその本性は、変わっていない
ということでしょうね。

虚誕(きょたん):威勢だけで実力が伴わないこと。
疾忍(しつにん):怒りっぽくて忍耐が足りないこと。
疑異(ぎい):疑心暗鬼であり、情報を正しく判断できないこと。
要略(ようりゃく):要点を押さえる能力に欠け、小手先の策に走ること。
貪取(たんしゅ):欲深く、利益を追求するあまりに無駄な戦争を引き起こすこと。
矜功(きょうこう):功績を誇り、軍の兵士たちの士気を損なうこと。
要道(ようどう):要衝を見抜けず、重要な地点の戦略的価値を理解できないこと。
奸佞(かんねい):ずる賢く、部下や同盟国を欺くこと。
非常(ひじょう):状況に応じた適切な判断ができず、現状に固執すること。
無度(むど):節度を欠いて、無謀な冒険を行うこと。

これらは「六韜」における将師の欠点の一部として書かれており、指導者としての戦略的な資
質や徳を高める必要があることが示されています。将師がこれらの欠点を克服し、賢明な指導
者として振る舞うことが、国家や軍隊の成功につながるとされています。

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