サブロー通信

サブロー通信は、アースアイズ代表 山内三郎が配信するメルマガです。
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2022.06.14

チェンジリーダー(歌は世につれ、世は歌につれ)

私が、P・F・ドラッカーの著書の中で初めて読んだのは、『明日を支配するもの』でした。

当時お付き合いをさせていただいていたコンサル会社から「読むべき本」として勧められて購入しました。
本書は1999年3月に発売してから、23年経つ現在も多くの人に読まれています。
読了した当時は、とにかく、その情報量の多さに圧倒され、読めても理解は1/10にも
達してなかったと思います。

その後も、ドラッカーの著書は多く読みましたが、難しそうな本を読んだ自己満足がほとんどで、
未だにどれくらいのことが理解できているかは自分でも不明です。
ここからもう一度、本質の理解を深めながら読んでいきたいと思っています。

『明日を支配するもの』では
「チェンジリーダーとは、変化を機会としてとらえる者である。変化を求め、機会とすべき変化を識別し、
それらの変化を意味あるものとする者である」
と書かれています。

確かこの一文の前後に、“変化は、自ら作りだせない。その先頭に立つ者がいるだけだ”というような
ことが書いてあり、とても印象に残っています。

今、世界を取り巻く変化を見ているとドラッカーの言葉は、予言のようであるように感じます。

当時の私は、「変化は自分で作れるのではないか?」「世の中を変えられるのではないか?」と
おこがましいことを考えていましたが、ビジネスの世界で考えると、変化を読み取り、
その先頭に立つことが生存競争そのものでした。
自分が考える変化の波よりも、社会や生態系の変化のほうが、はるかに大きな波であることが分かります。
波が大きければ大きいほど、その先頭に立つ者の影響力は変わっていきます。

コロナやロシア・ウクライナ問題など、トップダウンだけでは解決できないことが多くあり、
優秀な国のトップですら、その判断を見誤ることがあります。
特に、変化とは自分で生み出すものであると勘違いした国のトップは、はるかに大きな社会の波に
吞まれていきました。

大きな変化の波の先頭に立ち、変化を機会ととらえ、良い方向に導くのがチェンジリーダーです。
テレビや映画のプロパガンダで人をコントロールできる時代があり、情報は権力になることもありました。
ですが、現在は情報が縦横無尽に錯綜し、情報を流す側も人々が作る大きな波に押しつぶされることがあります。

歌は世につれ、世は歌につれ・・・

古人は、本質的なことを思い出させてくれます。

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